遺作となった「秋刀魚の味」公開から半世紀以上が経過し、今なお世界中の映画ファンから熱い支持を得ている小津安二郎作品ですが、「東京物語」以降の映画音楽を手掛けた斎藤高順の作品にも再評価の気運が高まりつつあります。昨年(2015年)は、センチュリー交響楽団やモーメント・ストリングカルテットが斎藤作品を採り上げて下さったことも追い風となりました。

小津監督の命日に当たる2015年12月12日には、斎藤家のメンバーを中心に結成した「サイトウ・メモリアルアンサンブル」によるイベントを御茶ノ水ブックカフェ「エスパス・ビブリオ」で開催しました。今回、父高順の遺志を受け継ぐ斎藤家のメンバーに、増井裕子さん(メロディオン)、咲さん(キーボード)を加えた5人編成によるプロモーション映像を公開しました。

斎藤高順の孫世代となる増井咲さんのアレンジにより、さらに時代を超えたモダンな作品として甦った小津調サウンドの魅力を是非ご堪能ください♪ ……ということで、演奏の動画を作成し、一旦はYoutubeへアップしましたが、現在は非公開になっております。(*_*;

「東京物語」より 主題曲~夜想曲
「東京暮色」「早春」「彼岸花」より サセレシア
「秋刀魚の味」より 主題曲~ポルカ~エンディング

上記の動画を公開していましたが、色々と問題がありまして只今見ることができません(…笑)。「エスパス・ビブリオ」のイベントホールをお借りして、演奏シーンの動画を撮影し、簡単な編集処理を施しました。それをYoutubeへアップしたわけですが、後日動画を見た「エスパス・ビブリオ」のオーナー齋藤さんから、辛口のコメントをいただきました。

現在、Youtubeには常時、世界中から数え切れないほどの動画がアップされていることは、今さら言うまでもありません。そこでは、お金も時間も、労力も知恵も、スキルもセンスも、あらゆるものを注いでクオリティの高い動画を作成し、アクセス数を稼ぐために如何なる努力も惜しまないYoutuber達がしのぎを削っています。

それらを見慣れたユーザーにとって、私が投稿した動画はあまりにも見劣りするのではないか、ということです。せっかく良い活動を始めたのに、Youtubeにアップした動画がお粗末だと、かえって「サイトウ・メモリアルアンサンブル」の価値を損ねることになるのではないか、という大変に有難い助言でした。

齋藤オーナーの言われたことは全くの正論なので、以前投稿した動画を一旦非公開としました。今後、映像や音響の専門家も交え、新しくプロモーション動画を作成したいと考えておりますが、予算の問題もありますし現在保留のままです。しかし、必ず魅力的な動画コンテンツをお届けしたいという気持ちは変わりませんので、いつか実現したいと思います!もう少々お待ちください…(^_-)-☆

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