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『音楽の広場』は、1976年4月から1984年3月まで、約8年間に亘ってNHK総合テレビで放送された音楽番組です。その時代の私は、高校生から大学生へ、そして新社会人へと巣立った頃でしたが、毎週のように家族揃って当番組を視聴していたことを、まるで昨日のことのようにはっきりと憶えています。

司会は黒柳徹子と芥川也寸志が担当しましたが、芥川は放送開始から2年目の1977年5月よりレギュラーに加わったとのことです。毎回番組の冒頭で、黒柳と芥川の二人が演奏するピアノの連弾が印象に残っています。ユーモアと親しみやすいトークに加え、オーケストラの生演奏による肩の凝らない音楽教養番組でした。

当時の我が家にはまだビデオデッキが無かったので、残念ながら映像は残っていませんが、幸いなことに音声だけはカセットテープに保存されていました。1978年10月28日放送分の『音楽の広場』より、航空自衛隊航空音楽隊の演奏で「美中の美」「ブラヴューラ行進曲」「ジョージア行進曲」、そして「ブルー・インパルス」をお聴きください。

しかし、エノケンの歌で有名な「東京節」の原曲が「ジョージア行進曲」であったことをすっかり忘れていました。最近では、映画『カツベン』の主題曲として奥田民生が「カツベン節」というタイトルでカバーしていますが、元々アメリカ軍の吹奏楽曲だったことに今さらながら驚きました（苦笑）。