斎藤高順生誕100年記念・音源紹介

自然への回帰

1973年(昭和48年)作品
指揮:進藤潤
演奏:航空自衛隊航空中央音楽隊
作曲:斎藤高順

「1970年代前半に書かれた名作《交響詩4部作》」より引用
https://soundtrack-of-ozu.info/saito-archives/music-saito/2884

交響詩4部作とは、「オンリー・ワン・アース」1972年(昭和47年)、「自然への回帰」1973年(昭和48年)、「母なる海」1973年(昭和48年)、「空」1974年(昭和49年)の地球環境をテーマに据えた4作品を指し、いずれも1972年から1974年の間に書かれた作品です。
これらの作品に共通しているのは、タイトルにも含まれている通り地球、自然、海、空といった大いなる存在に対する畏敬と崇拝、そして感謝の心が音楽に表れていることです。時代背景として、1972年(昭和47年)の国連人間環境会議(ストックホルム会議)をきっかけに、世界的に地球環境問題への関心が高まりを見せ始めた頃でした。
様々に変化する大自然の姿を、主題と変奏の手法を用いて絵画的に表現しており、宇宙、地球、生命などをイメージさせる旋律や、雲、雷鳴、嵐、星空などを表すヴァリエーションがあって、晴れわたる青空のようなフィナーレを迎えます。

バンドのためのメルヘン“マッチ売りの少女”

1977年(昭和52年)作品
指揮:佐藤親悟
演奏:警視庁音楽隊
作曲:斎藤高順


「あしたの風」主題歌

壺井栄、斎藤高順、二代目コロムビア・ローズ


「あしたの風(NHK長編ドラマ)」より引用
https://soundtrack-of-ozu.info/saito-archives/music-saito/263

「あしたの風」は朝の連続テレビ小説、いわゆる「朝ドラ」の第2作目にあたり、1962年(昭和37年)4月2日から翌1963年(昭和38年)3月30日まで、約一年間に亘りNHKで放送されました。瀬戸内海の小豆島を舞台にした、人々の愛と善意を描いた物語です。
壺井栄の短篇小説を題材としており、「風」「右文覚え書」「母のない子と子のない母と」「あしたの風」「雑居家族」などの作品を、一つの長編ドラマ化したものでした。映像は残念ながら保存されていませんが、幸いテーマ音楽の楽譜と音源は残されていました。
ここでも、斎藤高順による“小津調”を彷彿とさせる音楽を聴くことができ、思わず笑みがこぼれてしまいます。朝ドラ「NHK連続テレビ小説テーマ集」の46曲目に収録されており、イントロ部分だけですが試聴もできます。
さらに、テーマ曲を歌っている二代目コロムビア・ローズの動画をYoutubeで見つけました。以下のリンクより、視聴することができます。

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