2015年を振り返って

2015年は、自分にとって一大転機の年となりました。7月29日(水)に武蔵小山のスクエア荏原で、初めて中井貴惠さんの音語り「東京物語」を拝見して、公演後に中井さんと言葉を交わしたのが全ての始まりだったように思います。あの時、中井さんは初対面の私に対して、お互いに小津組の遺族という、まるで同胞に出会ったかのように暖かく接してくださいました。

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あれから、音語りの主催者であるオンザフィールドの北原社長をお訪ねして、何かご一緒にイベントを企画できないでしょうか?というお話をしました。最初に思いついたのは、音楽家である兄弟たちを交えた小津映画音楽のコンサートでしたが、どうせならば中井さんの音語りとのジョイント企画はどうだろう…と考えたのです。

しかし、アレンジやギャラの問題などで兄弟たちが難色を示したので、残念ながらこの企画は棚上げになりました。次に頭に浮かんだのがモメカル(モーメント・ストリングカルテット)でした。モメカルのことは、Youtubeで小津映画音楽を演奏している動画を見ており、以前から知っていました。

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ただ、全く接点がありませんでしたから、どうやってコンタクトを取れば良いのかわからないままでした。しばらくして、チェリストの兄に聞いたところ、モメカルのメンバーと共通の知人がいるらしいことがわかり、早速連絡を取ってみることにしました。初めて連絡が取れたのは、8月19日(水)でした。

そして、実際にモメカルの4人と初めてお会いできたのが、奇しくも中井貴惠さんにお会いしたのと同じ武蔵小山で、9月26日(土)にライブカフェ「アゲイン」でお目にかかったのが初対面でした。

それから、いきなりライブイベントの話が持ち上がり、10月24日(土)と25日(日)に駒沢の「エムズ・カンティーナ」のオープニングイベントに私も出演することになりました。それにしても、初対面からわずか一ヶ月しかありません!元々人前に出て何かを行うような人間ではありませんから、10月24日(土)、25日(日)のライブイベントは初めてのことばかりで大変緊張しました。

ギリギリまで、何とか出演せずに済ませられないか…と本気で考えていました(苦笑)。しかし、結果的には中井貴惠さんや小津亜紀子さん(小津監督の姪御さん)他多くの方においでいただき、何とか無事に乗り切ることができました。

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そこからすぐに、次回のイベントは12月16日(水)再び「エムズ・カンティーナ」でモメカルとの共演が決まりました。すると、今度は御茶ノ水のブックカフェ「エスパス・ビブリオ」から出演オファーが入り、12月12日(土)にライブイベントが急遽決定しましたが、モメカルはこちらのイベントにはスケジュールの都合で出演できないことがわかりました。

そこで、ブックカフェ「エスパス・ビブリオ」のオーナーへお断りの相談へ伺ったところ、なんと断り切れずにイベント出演を承諾してしまいました!しかし、これが結果的に良い方向へと展開しました。

このイベントを乗り切るため、急遽兄章一(チェロ)と妹景子(ヴァイオリン)に参加を要請し、キーボードとアレンジを地元のピアニスト増井裕子さん、咲さん母娘が引き受けてくれることになり、新ユニット「サイトウ・メモリアルアンサンブル」が誕生したのでした。

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時間がない中、アレンジとリハーサルを大急ぎで行い、それでも曲数が足りないため、私が何とか第一部をトークとサントラ盤をかけて、無理矢理持たせるという冷や汗もののプログラムでした(苦笑)。それでも、イベントには沢山の方がご来場くださり、内容もとても楽しんでいただけたようでした。このイベントを通して、「サイトウ・メモリアルアンサンブル」での活動に自信を持つことができました。

一方、12月16日(水)のモメカルとのイベントは内容は良かったのですが、集客面に課題を残す結果となりました。いずれにしても、これまでとは全く別次元の一年となり、2016年以降の活動に大きな希望を感じさせる年でした。

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