交響詩「オンリー・ワン・アース」「空」

この曲は昭和47年に作曲された「かけがえのない地球」を初め、「自然への回帰」「母なる海」などの交響詩に続く、自然をテーマにしたシリーズの第4作目として、又航空自衛隊創設20周年を記念し、本年1月作曲されたものである。
もしこの大空がキャンバスであったなら、そこに広がる夢は限りなく続く……だが透き通る空には無数の音楽がひしめく。時には厚く頭上にせまる重い灰色の雲。ある時は激しい雷鳴が轟き、嵐を巻き起す。太陽の光に映える七色の虹。神秘に満ちた夜空の星。淡い光とともに無数の星が消えてゆく夜明けの空。
広大な大空に展開する大自然のさまざまな様子を、主題と変奏曲の手法を用いて絵画的に表現したものです。一面に晴れわたった青空のような明るい旋律が主題を奏して華麗なヴァリエーションをくり広げる。各変奏には曇・雷鳴と嵐・星空そしてフィナーレに夜明けとそれぞれ注が付けられている。(斎藤高順)


交響詩「オンリー・ワン・アース(かけがえのない地球)」は、1972年(昭和47年)7月に航空自衛隊航空音楽隊と米第五空軍軍楽隊との合同演奏によって初演されました。

1972年(昭和47年)6月、スウェーデンのストックホルムで国連人間環境会議(ストックホルム会議)が開催されました。国連主導のもと、113の国々が参加して環境問題全般について取り組んだ初めての国際会議です。

「オンリー・ワン・アース(かけがえのない地球)」というタイトルは、この会議のキャッチフレーズ「かけがえのない地球 (Only One Earth)」より付けられたもので、「たった一つしかない私たち人類のふるさと、かけがえのない地球を美しく住みやすくすることに努力を続けよう」という願いが込められています。

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