「東京暮色」手書きオリジナル譜公開
「東京暮色」(1957年公開)の斎藤高順による手書きオリジナル譜のスキャン、PDF化を行いました。父にとっては、第3作目の小津映画音楽の仕事でした。
「東京暮色」では、小津監督から驚きのリクエストがありました。前作「早春」の時に作曲した『サセレシア』が気に入った小津監督は、新作はタイトルバックから劇中音楽に至るまで、全ての音楽を『サセレシア』のみで行きたいと仰ったのです。実際には、タイトルバックと主要なシーンに使われましたが、その他の曲も沢山使用されています。
「東京暮色」の楽譜も保存状態は良好です。今後の課題としては、楽譜と映像に使用された音源を照合し、楽譜の有り無しチェック及び未使用曲の調査となります。
なお、スキャンは高解像度で行いましたが、公開用データは低解像度になっています。この中から、PDFデータの一部を以下に公開します。
保管リストは下記の通りです。